7月9日君津文化ホール大ホールで松本ピアノコンサートが開催されました。

【プログラム】

歌の調べにのせて
~シューベルトと日本の叙情歌の世界~

バリトン 小野忠雄  ピアノ 小野楊子

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素晴らしい演奏会でした。松本ピアノのその音色に聴きほれていました。とてもやさしく、癒される音色でした。こんな素晴らしいピアノ制作の発祥地が君津市にありました。

そして歌の小野忠雄氏は前半10曲と後半8曲+アンコール2曲を、暗譜で続けて歌いあげました。これにはとても感動しました。ピアノの小野楊子氏とのコンビも素晴らしいものでした。アイコンタクトもなく、お互いの雰囲気で感じ合って曲が始まります。松本ピアノの音色にあったお二人の演奏でした。

ピアノ・ソロ演奏においての小野楊子氏の演奏は素晴らしかったです。
松本ピアノのまろやかな、優しい音色が表現されている演奏でした。
「エリーゼの為に」「トロイメライ」の演奏は、松本ピアノの音色が、君津文化ホール(大ホール)全体にしっかり響きわたっていました。

アンコールの後、会場の皆さんと一緒に「あかとんぼ」を歌いました。会場の皆さんの気持ちが一つになって、とっても良い雰囲気の中で演奏会は終了しました。

〝素晴らしかった〟の一言です ❣❣

松本ピアノ松本ピアノ・オルガン保存会通信vol.2

 

【松本ピアノとは】
引用:君津市教育委員会

松本ピアノは、明治中期に君津市常代出身の松本新吉が創設したピアノ製造メーカーです。新吉は35歳で渡米し、ピアノの作り方を学び、大正12年の関東大震災で被災するまで、東京でピアノを製作していました。
翌年、新吉は帰郷し、八重原村の外箕輪に松本ピアノ工場を建設し、二代目の新治、三代目の新一へと受け継がれました。しかし、大企業の大量生産の波に押され、平成3年に工場の操業を停止し、以降はピアノの修理を続けていましたが、平成19年に建物の取り壊しが決定し、その長い歴史に幕を閉じることとなりました。そして、平成19年1月から5月にかけて、生涯学習課(当時)と久留里城址資料館が主体となり、建物、ピアノ・オルガン、制作用具類などの調査、また戦時中に当工場が第二海軍航空廠の疎開工場であったことから、当時の関係者に聞き取り調査を行いました。 ピアノ や関係資料については、市に受贈され、教育委員会で保管することとなりました。
資料は平成20年度から22年度に かけて、松本ピアノ・オルガン保存会が整理し、ピアノ は平成19年度から松本新ーさんが修復を手がけ、現在、明治期から昭和期のピアノ9台がコンサートで活躍しています。
本報告書は、平成19年に実施した松本ピアノ工場の調査成果をまとめたものです。現在、ピアノ工場のあった場所は再開発され、この地でピアノを製作してい たこと など想像がつきません。本書が日本の音楽史における国産西洋楽器の察明期を探り、あるいは君津市の歴史、産業史を知る一助となれば幸いです。
最後に 、調査に際しご協力をいただきました松本新一・衣子ご夫妻、ご指導・ご助言を いただきました佐倉市民文化ホールの馬場孝之さんをはじめ、調査に参加されましたボランティアの方々の ほか、全ての関係者の皆様に対しまして、心より感謝の意を表します。

平成25年5月君津市教育委員会 教育長 本吉貞夫